●ダーツで上手な人はラインが見える?軌道が見えるのか気になる!

ダーツを始めたばかりの方がよく耳にする「ラインに乗せる」という言葉。

「ラインって何のこと?」「自分には見えないけど、見えた方がいいの?」そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

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ダーツ上達の鍵とも言われる「ライン」について、その正体から意識の仕方まで、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。

ダーツの軌道『ライン』とは?

ダーツにおけるラインとは、手から離れたダーツがボードに刺さるまでの飛んでいく道筋、つまり『軌道』のことを指します。

この軌道は、ボールを投げた時と同じように、重力の影響で必ず弧を描く放物線となります。

「山なり」と「直線的」な軌道の違い

ダーツの軌道には、大きく分けて2つのタイプがあります。

この弧の大きさが、あなたのダーツの「飛び」の個性となり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。

  • 山なりの軌道(弧が大きい)
    ダーツがふわりと緩やかな弧を描いて飛んでいきます。力が少なくても投げやすく、軌道が安定しやすいのがメリットですが、ターゲットがダーツで隠れやすいという側面もあります。
  • 直線的な軌道(弧が小さい)
    ダーツがビュンと鋭く、直線に近い軌道で飛んでいきます。スピード感があり格好良いですが、少しのフォームの乱れが大きなズレに繋がりやすいため、高い再現性が求められます。

どちらが良いというわけではなく、自分の投げやすい、コントロールしやすい軌道を見つけることが大切です。

ラインが見えなくても大丈夫?

結論から言えば、ライン(軌道)がハッキリと見えなくても全く問題ありません。

むしろ、見えないと感じている人の方が多数派かもしれませんので、安心してください。

ラインが見える3つのタイプ

ラインの「見え方」には、大きく分けて3つのタイプがあると考えられます。

ご自身がどれに当てはまるか、一度考えてみましょう。

  1. ラインが映像として見える人
    優れた動体視力を持つか、感覚的にダーツの軌跡を捉えられるタイプです。トッププロの中にもこの感覚を持つ選手はいますが、これは一つの才能と言えます。
  2. ラインが見えない人
    ダーツが一瞬でボードに刺さるように感じ、軌道は認識できないタイプです。大多数のプレイヤーがこれに該当し、上達において何らハンデにはなりません。
  3. 見ようとして「見えているつもり」になっている人
    「ラインは見なければいけない」という思い込みから、ぼんやりとした残像やイメージを「見えている」と勘違いしている状態です。無理に見ようとすることで、かえってフォームが崩れる原因にもなりかねません。

見えないからといって、無理にラインを見る練習に時間を費やす必要はありません。

その時間をもっと他の基本的な練習、例えばグリップやスタンスの安定などに使う方が、よほど効率的に上達できます。

見えない人におすすめの『点で捉える』意識

では、ラインが見えない人は何を意識すれば良いのでしょうか。

答えは、軌道を「線」ではなく「点」で捉えることです。

ダーツが通るであろう軌道上の「どこか一点」を狙って腕を振るイメージを持つことで、スローの再現性が格段に上がります。

例えば、「構えた時のダーツの先端から、狙うターゲットまでを結んだ線上にある、最高到達点」をイメージし、そこに向かってダーツを放り投げるような感覚です。

最初はぼんやりとした想像で構いません。

どの辺りをダーツが飛んでいくのかを自分なりに想像するクセをつけることが、安定したスローへの第一歩となります。

理想と現実のズレをなくす方法

ダーツ上達の核心は、この「イメージしている軌道」と「実際にダーツが飛んでいる軌道」のズレを認識し、それを埋めていく作業にあります。

自分の本当の軌道を知る『動画撮影』

イメージと現実のズレを最も効果的に確認する方法は、自分のフォームを動画で撮影してもらうことです。

特に、自分の利き腕側から、真横の位置で撮影するのがおすすめです。スマートフォンのスローモーション機能を使えば、より詳細に軌道を確認できます。

「自分ではもっと直線的に投げているつもりが、思ったより山なりだった」「リリースポイントが想像よりずっと早かった」など、多くの発見があるはずです。

この客観的な視点こそが、上達への最短ルートを示してくれます。

軌道のズレを修正する反復練習

動画で自分のクセを把握したら、次はそのズレを修正していく段階です。

理想の軌道を頭の中でイメージしながら、何度も反復練習を行いましょう。

イメージと実際のズレが少なくなればなるほど、ダーツの精度は向上します。

このズレを修正することで、以下のようなメリットも生まれます。

  • 環境への対応力アップ
    いつもと違うお店で投げるときなど、台の高さや距離感が微妙に違っても、自分の軌道イメージを基準に微調整がしやすくなります。
  • 応用力の向上
    先に刺さったダーツが邪魔な場合でも、軌道を少しズラして投げる「スタッキング」などの高等技術に応用できます。

まとめ

ダーツの軌道『ライン』上達のポイント

ダーツの軌道、いわゆる「ライン」は、無理に見える必要は全くありません。

それよりも、自分のイメージする軌道と、実際の軌道のズレを減らしていくことが上達への近道です。

ぜひ仲間と一緒に動画を撮り合って、客観的に自分のスローを見つめ直してみてください。

難しく考えすぎず、楽しみながら上達していきましょう!

Let’s Enjoy Darts!

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