カノンのカバーソング(コード進行)動画は?ラップ・レゲエ編![その1]

カノン進行(カノンコード)とは、クラシック音楽の作曲家パッヘルベルの「カノン」という楽曲で使われているコード進行のことです。

このコード進行は非常に心地よく、聴く人に安心感や感動を与える効果があるため、J-POPをはじめとする様々なジャンルの楽曲で「王道コード進行」として愛用されています。

この記事では、そんなカノン進行が使われている楽曲の中から、特にラップとレゲエの名曲を10曲厳選して、初心者にもわかりやすく動画付きでご紹介します。

メロディアスで聴きやすい曲ばかりなので、カラオケで挑戦してみるのもおすすめです。

カノンのカバーソング!ラップ・レゲエ編[その1]

Dragon Ash / Grateful Days feat.ACO,Zeebra

楽曲・アーティスト解説

日本のミクスチャー・ロックを代表するバンド「Dragon Ash」が1999年にリリースした、時代を象徴する名曲です。

この曲は、J-POPシーンにヒップホップを根付かせた大きなきっかけの一つとなりました。

  • フィーチャリング:楽曲に他のアーティストをゲストとして迎えることです。この曲では、ボーカルにACO、ラップにレジェンド的存在のZeebraが参加し、豪華なコラボレーションが実現しました。
  • 魅力:カノン進行の美しいメロディの上で、Kjのラップ、Zeebraの力強いラップ、そしてACOの透き通るような歌声が見事に絡み合います。

    多くの音楽ファンにとって、この曲がDragon Ashを好きになるきっかけになったと言われています。

CHEHON / BABY DON’T CRY

楽曲・アーティスト解説

大阪府鶴橋出身のレゲエアーティスト、CHEHON(チェホン)による一曲です。

レゲエの世界では、歌い手やラッパーのことを「DJ」や「Deejay(ディージェイ)」と呼ぶ文化があり、CHEHONもその一人です。

この楽曲は、切ないメロディとストレートな歌詞が多くのリスナーの心を掴みました。

心に響くリリック(歌詞)とメロディが持ち味で、失恋や応援をテーマにした楽曲を数多く手掛けています。

聴くときのシチュエーションによっては、思わず涙してしまうほど感動的な楽曲として知られています。

3EP-RAW / チカラノカギリ

楽曲・アーティスト解説

「スリーピーロウ」と読むこのアーティストは、2010年にインディーズシーンから「チカラノカギリ」をリリースしました。

インディーズとは、大手レコード会社に所属せず、自主的なレーベルで音楽制作やリリースを行う活動形態のことです。

そのため、商業的な制約が少なく、アーティストの個性が色濃く反映された楽曲が生まれやすいという特徴があります。

この曲も、カノン進行をベースにしながら、魂のこもった熱いメッセージが込められた隠れた名曲です。

Coolio / I’ll C U When U Get There

楽曲・アーティスト解説

アメリカ・ウェストコースト出身のラッパー、Coolio(クーリオ)が1997年に発表した楽曲です。

この曲は、パッヘルベルの「カノン」を大胆にサンプリング(楽曲の一部を引用・再構築すること)して制作されました。

クラシック音楽の荘厳な雰囲気とヒップホップの力強いビートが融合した、独創的な一曲です。

英語の流れるようなフロウ(歌い回し)とカノンのメロディが組み合わさり、日本語ラップとはまた違ったスケールの大きさを感じさせます。

38RECORDS / DEAR.

楽曲・アーティスト解説

2000年頃から福岡を拠点に活動していたバンドで、2009年には初のアルバムを全国リリースしました。

残念ながら2011年に解散してしまいましたが、その熱いパフォーマンスは今も映像で観ることができます。

カノン進行のメロディアスな部分と、バンドサウンドの力強さが融合したスタイルが特徴です。

ライブ映像からも伝わる会場の一体感は、彼らの音楽が多くのファンに愛されていた証拠と言えるでしょう。

Mali / ARMAGEDDON

楽曲・アーティスト解説

この楽曲は、人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の関連アルバム「EVANGELION-VOX」に収録されています。

「EVANGELION-VOX」は、作中のBGMやテーマソングを様々なアーティストがアレンジしたユニークな企画アルバムです。

この曲は、カノン進行をベースにしたトラックの上で、Maliというアーティストがラップを披露しています。

エヴァンゲリオンの壮大な世界観、カノンのクラシカルな響き、そしてラップという異色の組み合わせが、見事に調和した面白い一曲です。

導楽 / Make My Day

楽曲・アーティスト解説

湘南から登場したレゲエシンガー、導楽(どうらく)のポジティブなメッセージが込められた楽曲です。

彼は18歳でレゲエミュージックと出会い、その道を志しました。

一時期は病気療養のため活動を休止していましたが、力強くシーンに復帰し、ファンを安心させました。

カノン進行の明るいメロディに乗せて歌われる前向きな歌詞が、聴く人に元気と勇気を与えてくれる応援歌です。

twenty4-7 / Get A Life ~Again~

楽曲・アーティスト解説

「トウェンティー・フォー・セヴン」は、大阪で結成された2人組のヒップホップボーカルグループです。

ラップだけでなく、メロディアスな歌(ボーカル)も取り入れたスタイルが特徴で、R&Bの要素も感じさせます。

2012年に解散し、現在は活動していませんが、その楽曲は今も多くのファンに聴き継がれています。

この曲では、カノン進行の美しいメロディに乗せた二人のハーモニーが心地よく、聴きやすい一曲に仕上がっています。

ARARE / Mama

楽曲・アーティスト解説

女性レゲエシンガーのARARE(アラレ)が、自身の母親へ贈る感謝の歌です。

普段はなかなか口に出して言えない母親への感謝の気持ちを、ストレートで飾らないリリックで表現しています。

  • 共感性:誰もが持つ親への想いと重なる部分が多く、多くのリスナーの共感を呼んでいます。
  • 感動の相乗効果:カノン進行の持つ感動的なメロディが、そのメッセージをより一層引き立てており、聴く人の涙を誘う名曲です。

KICK THE CAN CREW / クリスマス・イブRAP

楽曲・アーティスト解説

KREVA、LITTLE、MCUの3人からなるヒップホップグループ「KICK THE CAN CREW」によるクリスマスソングです。

この曲は、山下達郎さんの国民的ヒット曲「クリスマス・イブ」をサンプリングしています。

原曲の切ない雰囲気を活かしつつ、KICK THE CAN CREWらしい軽快でユーモアのあるラップが加わっています。

原曲のメロディはカノン進行ではありませんが、このラップバージョンで加えられたオリジナルのサビ部分がカノン進行を彷彿とさせる構成になっており、クリスマスシーズンの定番ラップソングとして親しまれています。

まとめ

カノン進行とラップ・レゲエの融合

カノン進行は、ラップやレゲエといったジャンルと融合することで、親しみやすく感動的な名曲を生み出します。

今回ご紹介した10曲は、国内外、年代を問わず、カノン進行の持つメロディの力が最大限に活かされています。

メロディがしっかりしているため、ラップ初心者でも聴きやすく、カラオケなどでも挑戦しやすいのが魅力です。

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